ダイレクトリクルーティングと人材紹介の違いとは?サービスのメリット・デメリットを解説

公開日: 2021.07.01
更新日:

Q.ダイレクトリクルーティングを検討しています。ダイレクトリクルーティングと人材紹介会社の利用のメリットデメリットを教えてください。

ダイレクトリクルーティングとは

ダイレクトリクルーティングとは、転職希望者の方が登録しているデータベースに対して、求人企業様が直接アプローチをする採用手法です。求人企業様が直接データベースを検索し、スカウトメールを打ち、応募喚起を行います。応募のあった転職希望者の方と直接交渉を行います。

ダイレクトリクルーティングサービスの代表例は、キャリアカーバー(リクルート)、AMBI(エン・ジャパン)、ビズリーチ、doda Recruiters(パーソル)などがあります。

人材紹介サービスとは

一方、人材紹介サービスは、人材紹介コンサルタントが求人企業様からの要望にあった人材を各種方法で探し、求人企業様への応募喚起を行い、適材をご紹介するサービスです。

求人票の作成や転職希望者の方との連絡や交渉等も代行します。

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ダイレクトリクルーティングと人材紹介のコストの違い

データベース型ダイレクトリクルーティングサービスは、3か月から6か月の基本利用料として100-300万円かかり、加えて、採用一人毎に成功報酬手数料率が採用者の想定年収の10-20%かかるサービスです。

一方、人材紹介会社は初期費用無しで、採用に成功した場合にのみ成功報酬手数料がかかり、手数料率は想定年収の35%です(35%は平均であり職種によって変わります)。

もしダイレクトリクルーティングの契約期間内に2-3人以上が採用できた場合には、外部への支払コストは下がります。
ダイレクトリクルーティングは、データベースに何十万人と登録のある転職希望者にスカウトをしなければ、適切な人材からの応募獲得は難しいサービスですが、一般にダイレクトリクルーティングからの返信率は2-8%と言われています。

ダイレクトリクルーティングはスカウトの工数と、転職希望者との対応工数も考慮する必要がある

スカウトする際には、採用人材の要件を理解している方がスカウトをする必要があります。

スカウト対象がプロフェッショナル人材であればあるほど、人材のもつスキルの多様性は増しますので、柔軟にスキルの軸を変えながら検索しなければなりません。そして、対象者に響くようにスカウトメールのタイトルや内容に改善改良を加えていかなければ、スカウトの返信率はあがらず、適切な応募数が確保できません。

そのため事業責任者が直接スカウトすることで最も効果が高くなります。スカウトに割かれる社内のコストは想像以上にかかるものではあります。

このスカウトの工数に加えて、転職希望者との直接交渉を行うための社内の人件費が別途かかることも考慮に入れる必要があります。

返金制度の違い

人材紹介会社からの紹介で短期離職につながった場合、一般的には6か月間の返金制度がありますが、ダイレクトリクルーティングの基本利用料は返金されません。

人材紹介サービスとダイレクトリクルーティングサービスの比較
人材紹介サービスとダイレクトリクルーティングサービスの比較

ダイレクトリクルーティングに登録している転職希望者とのコミュニケーション留意点

ダイレクトリクルーティングサービス向けの求職者データベースは、求人企業様だけではなく、人材紹介会社も利用しています。
人材紹介会社は転職希望者の方に転職支援として、複数の企業様の複数のポジションを提示し、転職希望者の職業の選択軸を一緒に探します。そのようなプロセスを経て、転職希望者は自身のキャリアプランを具体的にイメージできる状態となります。

ダイレクトリクルーティングでスカウトした方がすでに御社への転職にご意向が高い場合には、人材紹介会社がキャリアコンサルティングを実施済みであるケースも多くあります。逆に言えば、人材紹介会社のサービスを利用していない転職希望者の場合には、転職の意思決定に至るまで時間がかかることもあります。

また、登録している転職希望者は、はじめて聞く社名のお会社からのスカウトメールへの返信率は低くなる傾向にあります。

ダイレクトリクルーティングでうまく回る要素

これらのダイレクトリクルーティングでうまく回る要素をまとめますと、以下の通りです。

  1. 転職意欲のある、かつ御社が対象としている人材のカバー率、対象人数が多いデータベースを利用すること。アクティブなデータベースであること。
  2. データベース内での人材からの企業知名度があること。
  3. 企業様が中途採用に慣れていて採用要件をよく分かっていること。転職市場にいらっしゃる人材に合わせて柔軟に変更できる程度に、転職市場の需給環境を理解していること
  4. 事業責任者またはそれに準ずる方が直接検索して、直接スカウトすること。スカウト返信率を上げるためのPDCAサイクルがあること。

この4点が揃うと、ダイレクトリクルーティングは採用方法としてかなり有効です。逆にどれかが欠けるとうまく回らずに、高コストとなる可能性があります。

ダイレクトリクルーティングの使い方

採用企業様は、人材紹介会社からの人材の紹介が少ないことから、ダイレクトリクルーティングを検討されることも多いかと思います。
ダイレクトリクルーティングでのデータベースを見ることで、転職市場での需給環境や人材の要件をより明確に理解できることもあります。

存在しない人材のことを「紫のリス」と呼ぶことがありますが、人材紹介会社に依頼している人材要件が「紫のリス」になっていないかを確認いただくことで、より転職市場の理解を深めるために活用するという考え方もあります。

人材紹介会社を使うメリット

仮に上記のダイレクトリクルーティングがうまく回る条件がそろっていても、自分では思いつかないが本当は自社にあっている人材の検索は困難です。新たなインサイトは業界知見の高い専門の人材紹介会社に期待することができます。

また、専門性が高く一般の人材紹介会社では評価が難しい方、複数の選択肢から意思決定をする意向の強い転職希望の方、転職軸を転職支援会社と相談しながら決めたい方、内密に転職活動をしたい方などは、ダイレクトリクルーティングのデータベースに登録しない、または登録していても実際の応募はしないというケースも多くありますので、そのような方をカバーしたい場合には人材紹介会社の利用は有効といえます。

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この記事の著者


大西 利佳子

株式会社コトラ 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業。大学卒業後、日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。長銀証券に出向しマーケット業務従事後、事業法人担当として、融資、金融商品アレンジ業務などを担当。新生銀行になってからは、事業法人本部にて営業企画業務に従事。2002年10月株式会社コトラ設立、代表取締役就任。

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